警察官 | 怖話物語

本編

町に連続する窃盗事件。それを解決するため、警察官の山田は夜な夜なパトロールを強化していた。
「最近、事件が多いですね」と、住民からの相談に応じながら、山田は心の中で（さっさと犯人を捕まえないと、住民からの信頼も失う）と思っていた。
ある夜、現場近くで怪しい人影を見つけ、山田はその後を追いかけた。しかし、人影はあっという間に視界から消えた。
「くそっ、逃げられたか...」とつぶやきながら、山田は何かを踏んだ。下を見ると、そこには宝石類が散乱していた。
（これは...犯人が落としたのか？）と考えながら、山田は宝石を拾い集め、パトカーに戻った。
翌日、事件は解決した。しかし、山田が見つけた宝石は、報告されることはなかった。