SNS

あらすじ

SNSで知り合った人と初めて会うことになった主人公。しかし、待ち合わせ場所に現れたのは予想外の存在だった。

本編

夜の街は電灯に照らされていた。私はSNSで知り合った彼と初めて会うことになり、ドキドキしながら指定されたカフェへと向かった。「きっと素敵な時間になるはず」と期待に胸を膨らませていた。

カフェに着くと、彼はもう到着していた。しかし、彼の姿を見て私は凍りついた。「こんにちは」と彼は微笑んだが、彼の顔は私がSNSで見ていたものとはまったく違っていた。写真とは異なる、やけに古びた感じの外見。彼は「写真は少し古いんだ」と笑って説明した。

カフェでの会話は楽しかった。彼は面白くて、気さくな人だった。だけど、何かがおかしい。彼の話す内容が時代錯誤なものだったり、周りの人々が彼の存在に気づかないような振る舞いをしたり。それに、彼の影が見えない。私は不安になり始めた。

「実はね、僕はもうこの世にはいないんだ」と彼は静かに言った。私の心臓が凍りついた。彼は亡くなった人だった。SNSのアカウントも、実は彼が亡くなった後に残されたものだったのだ。

私は慌ててカフェを出た。振り返ると、彼は静かに微笑んでいた。その後、彼との連絡は途絶えた。SNSのアカウントも消えていた。

(これが私の体験した、現実と非現実が交錯する恐怖の出来事だった。)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
怖い話
影山 真夜 (Kageyama Maya)をフォローする
怖話物語
タイトルとURLをコピーしました