あらすじ
主人公は普段通り動画サイトを閲覧していたが、不可解で恐ろしい動画を見つけ、異変に気づく。
本編
私は毎晩のように動画サイトで時間を潰していた。ある晩、ふと目に留まったのは「不可解な動画」というタイトルの一本だった。最初は何気ない風景の動画だったが、次第に画面に映る内容がおかしくなっていく。
「これは…一体何だ?」と思いながら見入ると、画面に映るのは見知らぬ部屋で、壁には古びた時計がかけられていた。時計の針が12時を指すと、画面は急に真っ暗になり、耳をつんざくような奇妙な音が響き渡った。
(何これ、怖い…)と思いつつも、私は動画を止められなかった。画面が再び明るくなると、部屋の中央には白い服を着た少女が立っていた。彼女はじっとカメラを見つめ、ゆっくりと口を開けた。
「助けて…」という声が聞こえた気がしたが、その声はどこからともなく聞こえるもので、少女の口から出た声ではなかった。
(これは一体…?)
翌日、私はその動画を友人に見せようとしたが、動画はもう存在しなかった。しかし、その夜、私の部屋の時計が12時を打つと、まるで昨夜の動画のように部屋が真っ暗になり、耳をつんざく音が響いた。
私は恐怖で震えながら部屋の中央に目を向けると、白い服を着た少女がそこに立っていて、彼女は静かに口を開けて言った。
「見つけた…」